スンドゥブチゲのレシピ

スープが染みた豆腐が主役。
体の芯からほこほこ温まる。寒くなると女性の悩みで多いのがむくみ。冷えや運動不足による代謝の低下に加え、年末年始はアルコールを摂取する機会が増えるのも原因の一つ。
料理研究家の友兼さんに食事で工夫できるポイントをうかがうと、「まず意識してとりたいのが、余分な塩分を排出するカリウムが豊富な海藻や貝類、豆類、イモ類など。
アサリやシジミなどの貝類はアルコールを分解するので飲み過ぎ対策に。白菜キムチはトウガラシのカプサイシンが体を温め、代謝をアップさせるのでむくみ対策にお薦めです」。自身も冬は鍋料理の機会が多く、うす味を心掛けているそう。
「だしの塩分が濃いと翌日はむくみがてきめん。ベースはあっさりと仕上げ、味のアクセントになるトウガラシやショウガ、ニンニクを使うと減塩に」。代謝を促し、塩分を溜めない食事でむくみを和らげ、冬を快適に過ごしましょう。
- 材料(4人分)
- 作り方
材料(4人分)
- おぼろ豆腐…500g
- アサリ…300g
- 白菜キムチ…100g
- 豚バラ肉…150g
- 青ネギ…3本
- ワカメ…30g
- 卵…1個
- ゴマ油…大さじ1
A
- 酒、しょう油…各大さじ1
- すりゴマ…小さじ1
- 粉トウガラシ…小さじ1/2から1
- 砂糖…ひとつまみ
- ショウガ、ニンニク(各みじん切り)…各小さじ1
B
- 水…3カップ
- あみの塩辛(なければ鶏ガラスープの素)…大さじ1
POINT.1

具の火の通りを均一にする
白菜キムチ、豚バラ肉、青ネギ、ワカメは3cmに切って準備。大きさをそろえておくと火が均一に通り、具材が固くなりすぎない。
POINT.2

ゴマ油で炒めて香ばしく!
土鍋にゴマ油を熱し、下味をつけた豚肉を炒めて色が変わったら白菜キムチを加える。炒めてから煮ることで香ばしさがアップする。
作り方
- おぼろ豆腐は軽く水切りしておく。アサリは砂出しをして洗う。白菜キムチ、豚バラ肉、青ネギ、ワカメは3cm長さに切る。
- ①の豚バラ肉とAを合わせてもみ込む。
- 鍋を中火にかけ、ゴマ油を熱し、②と①の白菜キムチを炒め、おぼろ豆腐を大きめに崩しながら、①の残りの材料とともに鍋に入れ、Bを加える。アクを取りながらアサリの口が開くまで煮る。
- 仕上げに卵を割り入れ、火を止める。
食材をチェック

ワカメ
独特のぬめりは食物繊維のアルギン酸。食物中の塩分と結びついて体外へ排出するほか、コレステロールを減らす働きもある。

おぼろ豆腐
[スンドゥブ]とは押し固める前のおぼろ豆腐のことでスープが馴染みやすい。豆腐は良質のタンパク質やカルシウムに富む。

アサリ
アミノ酸のアラニンは肝臓の働きを助けてアルコールを分解し、二日酔いを防ぐ。造血作用のあるビタミンB12、鉄分も多い。
料理研究家 友兼 由子さん
ともかねよしこ/ケータリングやフードコーディネート、食をプロデュースする「L.A.C.」主宰。モロッコなどの北アフリカ、アジア、ヨーロッパで出会った各国の家庭料理を得意とし、雑誌などの各メディアで活躍中。神戸で毎月少人数制の料理教室を開催。