突然起こる腰の痛み 腰痛の原因と対策を紹介

ふとした時に腰に痛みを感じたり、違和感を覚えたり、といったことはありませんか?
腰痛は日本人に最も多い不調と言われ、国民生活基礎調査(平成25年度)によると、約10人に1人が悩んでいると報告されています。
腰のトラブルは日頃の姿勢不良や、間違った身体の使い方などの積み重ねによって、引き起こされる可能性があります。
- 腰に負担をかけていないか、生活習慣チェックを
- 痛みが起こるメカニズムとは?
- インナーマッスルと姿勢の関係
- おすすめセルフケア
腰に負担をかけていないか、生活習慣チェックを
まずは日頃の何気ない姿勢や行動で腰に負担をかけていないか、生活習慣をチェックしてみましょう。
- ごはんを必要以上に食べてしまう
- いつも身体が冷えている
- ちょっと高めのヒールが好き
- つい丸まって寝てしまう
- ちょっと太り気味。歩くことが苦手…
- 中腰になったままで作業を続ける
- 長時間、車を運転することが多い
- 座敷で飲み会!脚をくずしがちに
1つでも該当する場合、知らず知らずのうちに腰に負担をかけているかもしれません。
例えば、腰を丸めて座ると、骨盤が後傾して椎間板への圧の均衡がくずれるほか、筋肉の緊張も招きがちに…。
また、長時間座り続けることで下半身の血行や股関節の柔軟度が低下し、違和感や不快感に結びついている可能性も考えられます。
痛みが起こるメカニズムとは?
普段の何気ない姿勢や行動の積み重ねから、ある日突然腰に痛みが・・・。
痛みを感じる神経は、刺激が一定の値(閾値(いきち))を超えない限り皆無ですが、
閾値に達すると最大を示し、身体に痛みを感じさせます。
身体が疲れていたり、回復できていなかったりすると、この閾値が下がってしまい、普段であれば問題のない動作や刺激に対して痛みを感じやすくなってしまうのです。
皆さんも経験があるかもしれませんが、打ち身をしたところは、普段であれば痛くないような刺激でも痛みを感じやすくなっていると思います。
これは身体にとっては必要なメカニズムで、閾値が下がっているところに、これ以上負担がかからないようにしてくれているのです。
本人の自覚がないまま、何気なく仕事や生活をしている中で少しずつ閾値が下がっていき、一定の値を超えた段階である日突然、痛みとして表に現れるのです。
痛みを出さないためにも、普段の姿勢や行動を見直す必要があります。
インナーマッスルと姿勢の関係
普段の姿勢や行動を見直す時にまず意識してほしいのがインナーマッスルです。
インナーマッスルとは、筋肉の繊維の種類を指しており、身体の深いところに位置する筋肉(深層筋)で、人間が繊細で複雑な動作を行えるように補助をしてくれる筋肉です。
姿勢はインナーマッスルの働きによって調整されている部分もあります。多くが骨の近くに存在する繊維なので弱くなったり、機能的でなかったりすると、支える力や動かす力が十分ではなくなります。そうなると骨格を正しいポジションで維持できず、歪んでしまって、痛みに繋がる可能性があります。
そうならないために、インナーマッスルを正しく鍛えることが大切です。
接骨院ではインナーマッスルの鍛え方や、痛みが出た時の理想のケア方法を紹介しています。つらい症状が出る前に、施術をしてくれる院を探してみてください。
おすすめセルフケア
《内転筋のストレッチ》

①がに股の状態になり、ヒザに両手を置きます。

②左右の肩を内側に入れながら上半身をねじっていきます。呼吸しながら20秒間キープ。
《腰方形筋を伸ばすストレッチ》

①右手を頭の後ろにあてて開脚し、左脚だけあぐらをかくようにして座ります。

②左手を右腰にあて、右のお尻が浮かないように注意しながら上半身を左に倒します。呼吸しながら20秒間キープ。